窓断熱リフォームは効果ある?環境省調査で見る実態
「窓の断熱リフォーム、本当に効果があるのかな……」——工事には それなりの費用がかかるからこそ、実際にやった人の感想が気に なるところです。
今回は、環境省が実施した大規模なアンケート調査をもとに、 実際に窓を断熱リフォームした人たちがどう感じたのか、客観的な データで見ていきます。
結論:窓の断熱改修をした人の9割以上が満足と回答
環境省が実施したアンケート調査によると、窓の断熱改修をした 人のうち96.1%が「非常に良い」「良い」と回答し、 改修後に室内の温熱環境が「快適になった」と答えた人は 95.7%にのぼりました。
この結果は、環境省の補助事業「先進的窓リノベ2025事業」を 活用して窓を改修した人を対象にした調査によるもので、エコ窓の匠 独自の実績ではありません。効果の感じ方には個人差があり、建物の 状態やお部屋の使い方によっても変わる点はご留意ください。
どんな調査?対象と実施時期
この調査は、環境省と株式会社野村総合研究所が、 先進的窓リノベ2025事業を活用して窓の改修を 行った消費者を対象に実施したものです。
- 実施期間:2025年6月〜2026年2月(春・夏・秋・冬の4回に 分けて実施)
- 対象者:2025年10月までに改修を行った消費者18,680人
- 回答数:5,334人(うち、改修前から住み続けている4,779人を 分析対象)
回答者数が5千人を超える規模の調査であり、実際に窓を改修した 人の「生の声」がまとまったデータといえます。
改修後、実際にどんな変化があったの?
最も回答が多かったのは、室内の温熱環境そのものの変化です。 改修前と改修後を比較したアンケートでは、次のような結果が 出ています。
- 快適になった/やや快適になった:95.7%
- 暖房の使用時間が短くなった:51%
- 暖房の設定温度が低くなった:43%
- 冷房の使用時間が短くなった:30.7%
- 冷房の設定温度が高くなった:45%
季節ごとの自由回答では、冬は「窓の近くでも寒さを感じなく なった」「暖房機器の効きが良くなった」、夏は「冷房機器の効きが 良くなった」といった声のほか、結露やカビが発生しなくなったと いう回答も一定数見られました。
そもそも、なぜ窓を改修したの?
今回の調査対象者が窓を改修した理由として最も多かったのは、 冬の寒さ(86%)でした。次いで夏の暑さ (53%)、光熱費の節約(52%)、 カビ・結露(37%)と続きます。
「冬になると部屋が冷えて、朝 起きるのがつらい」「エアコンをつけても効きが悪い気がする」 ——こうした日常のちょっとした不満が、改修のきっかけになっている ケースが多いようです。
費用に見合う効果はあったのか?
「価格に見合う効果がある」「価格以上の効果がある」と 回答した人は、合わせて93.5%にのぼりました。
- 価格以上の効果がある:21.4%
- 価格に見合う効果がある:72.1%
- 価格に見合う効果はない:6.4%
これは補助金額を含めた工事全体の費用に対する感じ方を尋ねた ものです。窓の断熱リフォームは決して安い工事ではありませんが、 実際に住んでみた実感としては、費用に見合う、あるいはそれ以上の 効果を感じている人が多いという結果になっています。もちろん、 感じ方には個人差があり、建物の断熱状態や工事内容によっても 変わります。
この調査の「先進的窓リノベ2025事業」は今も使える?
今回ご紹介したアンケートの対象となった「先進的窓リノベ2025 事業」は、2025年12月31日をもって交付申請の受付を 終了しています。
現在(2026年9月時点)は、後継の制度として先進的窓 リノベ2026事業が実施されています。制度の全体像は 2026年の「窓の 補助金」とは?制度の全体像をシンプルに解説で分かりやすく まとめていますので、あわせてご覧ください。
また、愛知県内の自治体ごとの補助金の状況(名古屋市・一宮市・ 豊田市など)は、名古屋市・一宮市・豊田市の窓断熱 補助金まとめで随時更新しています。お住まいの地域の最新情報は こちらでご確認いただけます。
よくある質問
Q. この調査結果は集合住宅(マンション)も含まれ
ますか?
A. 対象者には戸建住宅・集合住宅の両方が含まれています。ただし、
住宅タイプ別の詳細な内訳までは公開資料からは分かりません。
Q. 名古屋エリアでも同じような効果が期待できますか?
A. この調査は全国の改修者を対象にしたものであり、地域別の
データではありません。効果の程度は、建物の断熱状態や日当たり、
地域の気候によっても変わるため、実際にどのくらいの変化が
見込めるかは、現地での確認が必要です。
Q. 補助金を使わずに窓リフォームをした場合も同じ結果に
なりますか?
A. 今回の調査は補助金を活用した人が対象です。工事内容自体
(内窓設置やガラス交換など)が同じであれば、断熱効果の傾向は
近いと考えられますが、断定はできません。
まとめ
環境省の調査から見えてきたのは、窓の断熱リフォームをした人の 多くが、温熱環境の変化を実感し、費用に見合う、あるいはそれ以上の 効果を感じているということです。
- 断熱改修をした人の96.1%が満足と回答
- 95.7%が室内が快適になったと回答
- 93.5%が費用に見合う、またはそれ以上の効果を感じている
- ただし、これは全国調査の結果であり、効果の程度は住宅の状態に よって変わる
「うちの窓の場合はどのくらい変わりそうか」は、実際に窓の状態を 見てみないと分からない部分もあります。エコ窓の匠 では、無理に契約をおすすめすることはせず、まずは窓の状態を確認 する無料現地調査から承っています。
参考資料・出典
参考:環境省・株式会社野村総合研究所「先進的窓リノベ2025事業 改修者向けアンケート結果」(2026年7月公開)
参考:環境省「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2 加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)について」(2025事業の 交付申請受付終了に関する情報)