すきま風・底冷え 内窓・二重窓 窓断熱 一部屋断熱 冬の悩み

北側の部屋だけ寒いのはなぜ?窓まわりの原因と、内窓でできる冷え対策

北側の部屋が寒い理由

結論からお伝えします。北側の部屋が寒いのは、日差しが入りにくいことと、窓まわりが冷えやすいことが重なっているためです。北側が寒いのは、家の欠陥とは限りません。

この記事のポイントは3つです。

  • 北面の部屋は日差しが少なく、窓や壁が温まりにくい
  • 窓は、家の中でも熱が出入りしやすい場所の一つ
  • 暖房を強くする前に、窓まわりの状態を確認する価値がある

「同じ家なのに、どうしてこの部屋だけ?」と感じている方に、原因の見分け方と、窓からできる対策をまとめました。

「同じ家なのに、北の部屋だけ寒い」と感じる場面


朝の北側の寝室で、窓際の冷えを感じている様子

こんな経験はありませんか。

  • 朝、北側の寝室で布団から出るのがつらい
  • 暖房をつけているのに、足元だけ冷える
  • 窓際に近づくと、ひんやりした空気を感じる
  • 北側の子ども部屋や書斎が、リビングより明らかに寒い

「うちの家だけ、断熱が悪いのかな」と不安になる方は少なくありません。実はこうした悩みは、北側の部屋でよく聞くものです。まずは、なぜそうなるのかを整理してみましょう。

北側の部屋が冷えやすい3つの理由


① 日差しが少なく、窓や壁が温まりにくい
南側の部屋は日中に日差しで温まります。北側は直射日光が入りにくいため、窓や壁が冷えたままになりやすい傾向があります。

② 窓から冷気が伝わり、部屋の空気が冷やされる
冬は、外の冷たさが窓ガラスやサッシ(窓枠)を通して室内側に伝わります。窓は、家の中でも熱が出入りしやすい場所です。冷えた窓の近くでは、空気が冷やされて足元に流れ込むように感じることがあります。

③ 水回りや廊下に面していて、温度差が出やすい
北側には浴室、洗面所、廊下、階段などが配置されることが多く、他の部屋との温度差が出やすくなります。これは間取りによって違います。

なお、冷えの原因は窓だけとは限りません。壁や床、換気、間取りなども関わります。窓はその中で、確認しやすく、手を入れやすい場所の一つです。

まず確認したい、窓まわりのチェックポイント


ご自宅の北側の部屋で、次のことを確かめてみてください。

  • □ 朝や夜に、窓ガラスを触るとひんやり冷たい
  • □ サッシ(窓枠)が金属(アルミ)で、冷たく感じる
  • □ 窓の近くで、すきま風のような空気の動きを感じる
  • □ カーテンの下の方から、冷えを感じる
  • □ 窓に結露が出ることが多い

当てはまる項目が多いほど、窓まわりが冷えの一因になっている可能性があります。ただし、チェックだけで原因を断定はできません。

「家の中のどの部屋から手をつけるか」で迷う方は、こちらの記事も参考になります。
→ 窓断熱は、どの部屋から始めるのがよい?優先部屋の選び方

北側の部屋に、まず内窓という選び方


内窓のある北側の部屋で、穏やかに過ごしている様子

窓まわりの冷えを和らげる方法の一つが、内窓です。今ある窓の内側に、もう一枚窓をつける方法です。

  • 今の窓を壊さずに設置できるため、工事が大がかりになりにくい
  • 家全体ではなく、一部屋から始められる
  • 北側の寝室、子ども部屋、書斎など、長い時間を過ごす部屋から検討できる

名古屋市は、防火地域・準防火地域に当たる場所が多くあります。そのため、外の窓ごと交換する工法は、条件の確認が必要になることがあります。その点、内窓は今の窓の内側につける方法なので、検討しやすい選択肢です。

年内の補助金について

窓の断熱リフォームには、先進的窓リノベ2026事業という補助金があります。

  • 交付申請の予約:遅くとも2026年11月16日まで
  • 工事完了・交付申請:遅くとも2026年12月31日まで
  • 予算上限に達し次第、終了
  • 内窓はSグレード以上が対象
  • 1申請あたりの補助額が5万円以上であることが条件

申請は、事業者登録をした施工会社が行います。年内に検討したい方は、早めに条件を確認しておくと安心です。

ご自宅の北側の部屋の場合は?

「うちの北側の部屋は、どのくらい窓が原因なのだろう」と思われたら、一度ご相談ください。窓の状態や部屋の使い方をうかがい、内窓が合うかどうかを一緒に整理します。

→ 北側の部屋の冷えについて相談する

マンションにお住まいの方へ


マンションの窓やドアは、共用部分とされるのが一般的です。個人の判断で、窓を交換することはできません。内窓であっても、管理規約の確認と管理組合の承認が必要になる場合があります。

まずは管理規約を確認し、そのうえで、ご自身でできる範囲を整理していきましょう。

よくある疑問


Q. 北側の部屋は、内窓をつければ暖房は要らなくなりますか?
A. 暖房が不要になるとはお約束できません。ただし、窓まわりの冷えが和らぐことで、暖房の効き方や過ごしやすさが変わる場合があります。感じ方は、お住まいや部屋の条件によって違います。

Q. 一部屋だけでも意味はありますか?
A. 寝室や子ども部屋など、長い時間を過ごす部屋から始める考え方があります。家全体を一度に変える必要はありません。

Q. 費用が心配です。
A. 窓の大きさや数によって変わります。補助金の対象になるかどうかも含めて、見積もりで確認できます。

まとめ


  • 北側の部屋が寒いのは、日差しが少ないことと、窓まわりが冷えやすいことが重なっているため
  • 家の欠陥と決めつける前に、まず窓まわりの状態を確認する
  • 窓だけが原因とは限らないので、手を入れやすい場所から一つずつ整理する
  • 内窓は、一部屋から始められる選択肢の一つ

暖房を強くする前に、窓の状態を見直してみる。それだけで、北側の部屋の過ごしやすさを考え直すきっかけになります。

エコ窓の匠 株式会社Hosei 代表取締役 安立佳弘

【参考資料・出典】先進的窓リノベ2026事業 公式情報/マドリモ(戸建て用・マンション用)、LIXIL、YKK APの各カタログ