内窓・二重窓

内窓と窓交換、どっちがいい?違いと選び方をわかりやすく解説

内窓と窓交換の違いを比較するイメージ

「窓が寒い」「結露がひどい」「開け閉めが重い」――そんな悩みを解決する方法として、よく名前が挙がるのが内窓窓交換(カバー工法)です。

寒さ・結露・音が気になる程度で窓自体はまだ傷んでいないなら内窓、窓のがたつきや開閉のしにくさ、見た目の古さまで含めて直したいなら窓交換(カバー工法)も選択肢に入ります。ただし、防火地域やマンションにお住まいの場合は、窓交換に建築基準法上の制約があることも知っておく必要があります。

この記事では、内窓と窓交換それぞれの仕組み、費用や工期の傾向、選び方の判断軸、そして防火地域・マンションでの注意点まで、ご自宅の場合を考えながら読める形で整理しました。


内窓と窓交換、そもそも何が違うのか


内窓と窓交換、そもそも何が違うのか

内窓は「今の窓を残したまま内側にもう1枚足す」方法、窓交換(カバー工法)は「窓枠ごと新しくする」方法です。

内窓とは

今ある窓はそのままにして、部屋の内側にもう1枚窓を取り付ける方法です。今の窓と内窓の間に空気の層ができることで、熱が伝わりにくくなります。

  • 今の窓を残したまま、室内側から施工
  • 1窓あたり1時間前後で完了することが多い
  • 断熱・防音効果が期待できる

窓交換(カバー工法)とは

今ある窓枠を残したまま、その上から新しい窓枠をかぶせるように取り付ける方法です。

  • 窓そのものが新しくなる
  • サッシのがたつきや劣化ごと解消できる可能性がある
  • 壁を壊さないため、はつり工法より工期は短め

「今の窓を活かしながら断熱性を高める」という点は共通していても、直せる範囲がまったく違う、と考えると分かりやすいかもしれません。


費用・工期の傾向の違い


費用・工期の傾向の違い

内窓は今の窓を活かす分、窓交換よりも費用を抑えやすい傾向があります。窓交換(カバー工法)は窓そのものを新しくするため、内窓よりも費用がかかりやすくなります。

  • 内窓:費用を抑えやすい/工期は1窓あたり1時間前後が目安
  • 窓交換(カバー工法):内窓より費用はかかりやすい/窓のサイズ・グレード・数によって変動

正確な金額は、窓のサイズや商品グレード、今ある窓の状態によって大きく変わるため、この段階の比較はあくまで目安としてとらえてください。正確な費用は現地調査での確認が必要です。


どちらが向いているか、選び方の判断軸


窓の寒さや結露に困っている暮らしの場面

どちらが向いているか、選び方の判断軸

向いている方法は、今の悩みの中身によって変わります。

内窓が向いているケース

  • 寒さ・結露・音が主な悩みで、窓自体はまだ傷んでいない
  • 費用をできるだけ抑えたい
  • 工事の負担を少なくしたい

窓交換(カバー工法)が向いているケース

  • サッシのがたつきや開閉のしにくさが気になっている
  • 窓まわりの見た目も一新したい
  • すきま風の原因が窓自体の劣化にある

マンションにお住まいの場合

マンションの窓は共用部分にあたることが多く、リフォームには管理組合への申請や承認が必要です。内窓は室内側の工事のため比較的検討しやすい一方、窓交換は共用部分の変更となるため、事前に管理規約の確認が欠かせません。

防火地域・マンションの窓交換で知っておきたいこと


防火地域・マンションの窓交換で知っておきたいこと

防火地域・準防火地域では、窓交換(カバー工法)に使える商品が限られる場合があります。意外と見落とされがちなポイントです。

防火地域・準防火地域では窓交換に制約がある

建築基準法では、防火地域・準防火地域のうち延焼のおそれがある部分の窓について、防火認定を受けた製品を使うことが定められています。

  • カバー工法で使える防火認定サッシは、通常のサッシより選べる商品・断熱グレードの幅が狭くなる傾向がある
  • 建物の構造やメーカーによっては、対応できる商品自体が限られる場合がある

基準に合わない窓交換は避けたほうがよい理由

延焼のおそれがある部分に防火性能を満たさない窓を設置することは、建築基準法上の問題につながる可能性があります。

  • 今の窓が現在の基準を満たしていない場合(いわゆる既存不適格)でも、交換時には現行基準への適合が求められることがある
  • 費用や工期を優先して基準に合わない施工をすると、あとから是正が必要になる可能性がある
  • 将来の売却や増改築の際に影響する可能性も否定できない

防火地域・準防火地域での窓交換は、対応可否も含めて必ず現地調査と最新の基準で確認することをおすすめします。

防火認定サッシは費用が上がりやすい

防火認定を受けたサッシは、使用できる建材や仕様が限られるため、一般的なサッシに比べて費用が高くなりやすい傾向があります。

内窓は建物構造による制限がなく、ハードルが低い

内窓は今ある窓(外側の防火認定済みの窓)の内側に後付けする形のため、外壁の防火ラインに影響しにくく、建物の構造による制限を受けにくいという特徴があります。防火地域やマンションで窓交換の選択肢が限られる場合でも、内窓であれば検討しやすいケースが多くあります。

ご自宅が防火地域・準防火地域に該当するかどうかは、お住まいの自治体の都市計画情報サービスで確認できます。名古屋市にお住まいの場合は、名古屋市都市計画情報提供サービスで調べることができます(初回アクセス時に利用規約への同意画面が表示されますが、名古屋市が提供する公式サービスです)。名古屋市以外にお住まいの場合は、各自治体の都市計画課や建築指導課の窓口でご確認ください。

名古屋市都市計画情報提供サービスで調べる

補助金は内窓・窓交換どちらにも使えるのか


補助金は内窓・窓交換どちらにも使えるのか

内窓・窓交換のどちらも補助金の対象になり得ますが、対象製品・断熱グレード・申請条件は制度や年度によって変わります。「誰でも必ず使える」というものではありません。

  • 防火地域・準防火地域用の防火認定サッシは、製品によって断熱性能グレードが抑えられる場合がある
  • その場合、断熱グレードの要件がある補助金の条件を満たしにくくなる可能性がある
  • 「対象外になる」と決まっているわけではなく、グレードによって条件が変わる点に注意

補助金の内容は毎年見直されるため、正確な条件は申請時点の最新情報でご確認いただく形になります。

迷ったときに確認しておきたいこと


窓断熱をしたあとの温かく快適な暮らしのイメージ

迷ったときに確認しておきたいこと

ここまで読んでいただくと、内窓と窓交換それぞれの向き不向きは見えてきたのではないかと思います。それでも「結局うちの場合はどっちなんだろう」と迷う方が多いのも事実です。

窓の状態、取付スペース、防火地域への該当有無、マンションの管理規約など、正確な判断に必要な情報は、写真だけでは分からないことがほとんどです。実際に窓を見なければ、断熱グレードや防火対応の可否、正確な費用も確定できません。

エコ窓の匠では、無料の現地調査で窓の寸法や状態、防火地域への該当有無、補助金対象になりそうかどうかまで確認したうえで、判断材料をお渡ししています。その場での契約を急かすことはありませんので、「まだ迷っている段階」でもお気軽にご相談ください。

無料現地調査・お見積りはこちら

FAQ


よくある質問

Q. 1つの家で内窓と窓交換を、部屋ごとに使い分けてもいいですか?

はい、窓ごとに状態や目的が違えば、部屋によって内窓と窓交換を使い分けることは可能です。どの部屋にどちらが向いているかは、現地調査で窓ごとに確認します。

Q. マンションでも窓交換はできますか?

窓は共用部分にあたることが多く、管理組合への申請と承認が必要です。防火仕様が求められるケースも多いため、対応できる商品も含めて事前確認が欠かせません。

Q. 窓が古くて防火認定を受けていない場合、そのままでも大丈夫ですか?

建築当時の基準を満たしていた窓であれば、そのまま使い続けること自体が直ちに問題になるわけではありません。ただし、窓を交換する場合は現行の基準への適合が求められることがあるため、リフォームを検討する段階で確認が必要です。

合わせて読みたい

窓の寒さや結露の原因について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

すきま風・底冷え・コールドドラフトの原因と対策はこちら


まとめ

内窓と窓交換は、どちらも窓の断熱リフォームですが、直せる範囲も費用も違います。寒さ・結露・防音が中心の悩みなら内窓、窓自体の劣化や開閉のしにくさまで含めて直したいなら窓交換も選択肢に入ります。

防火地域やマンションにお住まいの場合は、窓交換に制約があることも多く、内窓のほうが検討しやすいケースが少なくありません。ご自宅がどちらに当てはまるかは、窓の状態や建物の条件によって変わるため、正確なところは現地調査でご確認いただくのが確実です。

エコ窓の匠では、無理に契約を急かすことはありません。まずは無料の現地調査で、ご自宅に合った選択肢を一緒に整理するところから始めていただければと思います。

無料現地調査を申し込む LINEで相談する


参考資料・出典