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外気温36℃、窓は何℃?真夏の実測結果

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エアコンを24℃に設定しているのに、窓の近くへ行くと熱気を感じることはありませんか。7月30日、外気温36℃の日に、単板ガラス、アルミサッシ、窓際へ置いた厚さ3cmの発泡スチロール板の表面温度をサーモカメラで測定しました。

測定では、室温が26.1~28.4℃でも、ガラス表面は36.0~37.2℃、アルミサッシは39.1~46.5℃となりました。特に14時過ぎから窓へ直射日光が入り始め、夕方にかけてアルミサッシの温度が上昇しています。今回は、真夏の窓から受ける熱の影響と、窓断熱を考える必要性を実測結果から確認します。

どのような条件で窓の温度を測った?


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今回の測定は、7月30日に愛知県内の住宅で行いました。

測定した窓は、単板ガラスとアルミサッシの一般的な引き違い窓です。窓の室内側には、厚さ3cmの発泡スチロール板を置きました。

測定条件は次のとおりです。


  • 外気温:36℃
  • 測定時刻:12時、14時、15時、17時
  • エアコン設定温度:24℃
  • 窓:単板ガラス
  • サッシ:アルミサッシ
  • 窓の内側:厚さ3cmの発泡スチロール板
  • 測定機器:室内温湿度計、サーモカメラ

この窓は、午前中から正午頃までは直射日光の影響が比較的小さく、日が傾き始めた14時過ぎから、窓とアルミサッシへ直接日差しが当たる状態になりました。

そのため、14時以降の温度上昇は、外気温だけでなく直射日光の影響も含んでいます。


エアコン24℃設定でも室温は何℃だった?


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エアコンは測定中、24℃に設定していました。

しかし、温湿度計で確認した実際の室温は、次のようになりました。

時刻室温湿度エアコン設定
12時26.1℃51%24℃
14時28.0℃49%24℃
15時28.4℃48%24℃
17時26.3℃48%24℃

エアコンの設定温度は、必ずしも部屋全体の実際の室温を示すものではありません。

室温は、外気温、日差し、窓の大きさ、サッシやガラスの性能、部屋の広さ、屋根や壁の断熱状態などから影響を受けます。

今回は外気温が36℃あり、14時過ぎから窓へ直射日光も入ったため、エアコンを24℃に設定していても、14時と15時の室温は28℃台となりました。


12時は窓の表面がすでに36℃を超えていた


サーモ写真2607301210

12時の外気温は36℃、室温は26.1℃、エアコン設定温度は24℃でした。

サーモ画像では、次の温度が確認できます。


  • 発泡スチロール板表面:約29.7℃
  • 単板ガラス表面:約36.0℃
  • アルミサッシ表面:約39.1℃
  • 画像内最高温度:43.1℃

室温は26.1℃でしたが、ガラス表面は室温より約10℃、アルミサッシは約13℃高くなっています。

この時点では、14時以降と比べると直射日光の影響は小さい状態でした。

それでも単板ガラスとアルミサッシは、室内の空気よりかなり高い温度になっていました。

室温計の数字だけを見ると冷房が効いているように見えても、窓の近くでは表面から伝わる熱によって、暑さを感じる場合があります。


14時過ぎから直射日光が窓へ入り始めた


サーモ写真2607301417

14時の外気温は36℃、室温は28.0℃でした。

この時間帯から日が傾き、窓ガラスとアルミサッシへ直射日光が差し込むようになりました。

サーモ画像では、次の温度が確認できます。


  • 発泡スチロール板表面:約30.1℃
  • 単板ガラス表面:約36.0℃
  • アルミサッシ表面:約44.0℃
  • 画像内最高温度:46.6℃

12時には39.1℃だったアルミサッシが、14時には44.0℃まで上がっています。

この上昇は、アルミが熱を伝えやすいことだけでなく、アルミサッシへ直接日差しが当たり、日射の熱を受けた影響も含まれていると考えられます。

したがって、「アルミサッシは常に44℃になる」という意味ではありません。

今回の結果から分かるのは、窓の表面温度は、


  • 外気温
  • 窓の方角
  • 日差しが当たる時間
  • 庇や周囲の建物による影
  • ガラスやサッシの色
  • 窓の断熱性能

などによって変化するということです。


15時は画像内に50℃を超える部分もあった


サーモ写真20260731521

15時の外気温は36℃、室温は28.4℃でした。

サーモ画像では、次の温度が確認できます。


  • 発泡スチロール板表面:約32.0℃
  • 単板ガラス表面:約37.2℃
  • アルミサッシ表面:約43.7℃
  • 画像内最高温度:50.4℃

室温28.4℃に対して、ガラス表面は約9℃、アルミサッシは約15℃高い状態です。

窓へ直射日光が当たることで、ガラスやアルミサッシだけでなく、窓周辺の部材も高温になっていた可能性があります。

サーモ画像内では50℃を超える部分も確認されています。


ただし、サーモカメラの最高温度は画像内の一点を示しており、窓全体が50℃になっていたという意味ではありません。

また、ガラスや金属は周囲の熱や光を反射しやすいため、表示温度には反射の影響が含まれる場合があります。

それでも、室温28.4℃に対して窓まわりが40℃を超える状態になっていたことから、窓が室内の暑さに影響していた可能性は十分に考えられます。


17時でもアルミサッシは46.5℃だった


サーモ写真2607301658

17時の外気温は36℃、室温は26.3℃でした。

サーモ画像では、次の温度が確認できます。


  • 発泡スチロール板表面:約31.5℃
  • 単板ガラス表面:約37.2℃
  • アルミサッシ表面:約46.5℃
  • 画像内最高温度:51.0℃

室温は26.3℃まで下がっていましたが、アルミサッシは46.5℃でした。

室温との差は約20℃です。


17時は、日が傾いて窓へ日差しが入りやすくなっていた時間帯です。

そのため、アルミサッシの温度が高くなった理由としては、


  • 外気温36℃の影響
  • 直射日光による加熱
  • アルミが熱を伝えやすい性質
  • 日中に窓まわりへ蓄えられた熱

が重なったと考えられます。


室内の空気が26.3℃まで冷えていても、窓やサッシの表面から熱が放出され続けると、


  • 窓の近くにいると暑い
  • 冷房をつけても涼しく感じにくい
  • 夕方から夜にかけて部屋に熱が残る
  • エアコンの強い運転が続きやすい

といった悩みにつながる可能性があります。


4回の測定結果を比べると何が分かる?


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今回の測定結果をまとめると、次のようになりました。

時刻室温発泡スチロール単板ガラスアルミサッシ
12時26.1℃29.7℃36.0℃39.1℃
14時28.0℃30.1℃36.0℃44.0℃
15時28.4℃32.0℃37.2℃43.7℃
17時26.3℃31.5℃37.2℃46.5℃

4回の測定すべてで、おおむね次の順番になりました。


アルミサッシ > 単板ガラス > 発泡スチロール板 > 室温


ただし、アルミサッシの温度が14時以降に大きく上がったのは、アルミの材質だけでなく、直射日光が差し込み始めた影響もあります。


今回の測定は、単純に「アルミとガラスの性能だけを比べる実験」ではありません。

実際の住宅で、


  • 外気温
  • 日差し
  • 窓の方角
  • 時間帯
  • エアコン
  • 窓の材質

が重なったとき、室内側の窓がどのような温度になるかを確認した実測事例です。


発泡スチロール板にも断熱効果はある?


今回、単板ガラスの窓の内側には、厚さ3cmの発泡スチロール板を置いて測定しました。

発泡スチロール板の表面温度は、次の結果となりました。


  • 12時:約29.7℃
  • 14時:約30.1℃
  • 15時:約32.0℃
  • 17時:約31.5℃

一方、同じ時間帯の単板ガラスは約36.0〜37.2℃、アルミサッシは約39.1〜46.5℃でした。

発泡スチロール板の表面温度は、すべての測定時間でガラスやアルミサッシより低くなっています。

発泡スチロールは内部に多くの空気を含み、熱を伝えにくい素材です。そのため、窓から伝わる熱を室内側へ直接伝えにくくし、表面温度が低くなったと考えられます。


今回の測定から、窓の内側に厚さ3cmの発泡スチロール板を置くだけでも、意外と断熱効果があることが分かりました。

窓の暑さが気になる場合、まずは身近な素材を使い、窓から伝わる熱を抑える方法を試すことにも意味があります。

ただし、発泡スチロール板には次のような注意点があります。


  • 窓全体を密閉するものではない
  • 板の周囲に隙間ができる
  • 窓の開閉や換気がしにくくなる
  • 室内へ光が入りにくくなる
  • 結露やカビの状態を確認しにくい
  • 見た目や耐久性に課題がある
  • 火気や安全面への配慮が必要

発泡スチロール板は、手軽に試せる断熱対策の一つです。一方で、毎日の窓の開閉や採光、安全性、一年を通した使いやすさまで考えると、内窓などの窓断熱リフォームとは役割が異なります。

まずはできる対策から始め、それでも暑さや寒さが続く場合に、本格的な窓断熱を検討する流れが自然です。


夏と冬では太陽の日差しの入り方が違います


YKKAP-window-sun-direction-glass-guide

窓へ入る日差しは、窓の方角だけでなく、季節による太陽の高さによっても変わります。

夏は太陽の位置が高くなるため、南向きの窓では、ひさしによって上からの日差しを遮りやすくなります。

一方、西日は、午後に太陽の位置が低くなってから、横に近い角度で窓へ差し込みます。

そのため、西向きや南西向きの窓では、ひさしがあっても日差しを遮りきれず、部屋の奥まで強い光や熱が入り込むことがあります。


YKK APのカタログでも、西側の窓は低い角度から入る日差しの影響を受けやすく、日射を抑えるガラスや日よけを組み合わせる考え方が紹介されています。


今回測定した窓でも、12時頃は直射日光の影響が比較的小さい状態でしたが、日が傾いた14時過ぎから窓やアルミサッシへ直接日差しが当たるようになりました。


その後、アルミサッシの表面温度は次のように変化しています。


  • 12時:39.1℃
  • 14時:44.0℃
  • 15時:43.7℃
  • 17時:46.5℃

14時以降にアルミサッシの温度が高くなったのは、アルミが熱を伝えやすいことだけが原因ではありません。


  • 外気温36℃の影響
  • 低い角度から入る直射日光
  • アルミサッシが日射を受けて温められたこと
  • 窓まわりに蓄えられた熱

が重なった結果と考えられます。

今回の測定値は、「アルミサッシはいつでも46℃になる」という意味ではありません。

窓の表面温度は、窓の方角、時間帯、直射日光、ひさし、周囲の建物による影などによって大きく変わります。


画像出典:YKK AP「ウチリモ内窓 2026.04」43ページ

窓の暑さ対策は何から始めればいい?


今回の結果からも、夏の窓対策では、窓から伝わる熱と直射日光の両方を考える必要があることが分かります。

まず試したいのは、窓ガラスへ日差しが当たる前に、窓の外側で遮る方法です。

例えば、次のような対策があります。


  • 外付けシェード
  • すだれ
  • よしず
  • オーニング
  • 植物を使ったグリーンカーテン

窓の外側で日差しを遮ると、ガラスやアルミサッシ自体が高温になるのを抑えやすくなります。

外側への設置が難しい場合は、室内側で次の対策を行う方法もあります。


  • 遮熱カーテン
  • 遮熱ブラインド
  • 断熱ボード
  • 発泡スチロール板
  • 窓用の断熱シート

今回使用した発泡スチロール板のように、身近な素材でも窓から伝わる熱を抑える効果が期待できます。

ただし、室内側まで熱が入ってから遮る方法よりも、外側で日差しを止める方法の方が、ガラスやサッシが温まる前に対策できます。

まずは、窓の方角と日差しが入る時間を確認し、無理なくできる方法から始めることが大切です。


手軽な対策で足りない場合は内窓も選択肢に


発泡スチロール板、すだれ、シェード、遮熱カーテンなどでも、窓から入る熱を抑える効果は期待できます。

エコ窓の匠としても、すべてのご家庭に最初から内窓工事が必要だとは考えていません。

まずは、費用を抑えてできる対策を試し、暑さがどの程度変わるか確認する方法もあります。

そのうえで、

「毎年、同じ部屋が暑くなる」
「エアコンを24℃にしても室温が下がりにくい」
「窓の近くへ行くと熱気を感じる」
「日よけを使っても夕方まで暑さが残る」
「冬も窓際が寒い」

という場合は、内窓などで窓そのものの断熱性能を見直す方法があります。

内窓は、今ある窓の室内側にもう一つ窓を取り付ける方法です。

既存窓と内窓の間に空気層ができることで、外の暑さや寒さが室内へ伝わりにくくなります。

さらに、樹脂フレームや高性能ガラスを組み合わせることで、次のような変化が期待できます。


  • 窓際の暑さをやわらげる
  • 冷房で整えた室温を保ちやすくする
  • エアコンの負担軽減につながる可能性がある
  • 西日や日射の影響を抑えやすくする
  • 冬の窓際の寒さもやわらげる
  • 結露や外からの音を軽減する可能性がある

ただし、窓の方角や日差しの状態によって、適したガラス仕様は異なります。

西日が強い窓では日射を抑えやすいガラス、冬の日差しを取り込みたい南向きの窓では別の仕様が適する場合があります。

すべての窓へ同じ製品を取り付けるのではなく、窓ごとの環境を確認して選ぶことが大切です。


まとめ|まずはできる窓対策から始めましょう


今回の測定では、外気温36℃、エアコン24℃設定の状態で、室温は26.1〜28.4℃でした。

一方、窓まわりの表面温度は次の結果となりました。


  • 単板ガラス:約36.0〜37.2℃
  • アルミサッシ:約39.1〜46.5℃
  • 発泡スチロール板:約29.7〜32.0℃

室内の空気が冷えていても、単板ガラスやアルミサッシは室温より高い状態でした。

また、14時過ぎから窓へ直射日光が入り始め、アルミサッシの表面温度はさらに上がっています。

夏の窓の暑さは、外気温だけではなく、


  • 太陽の高さ
  • 日差しが入る角度
  • 窓の方角
  • 日差しが当たる時間帯
  • ガラスとサッシの性能

によっても変わることが分かります。


そして今回、厚さ3cmの発泡スチロール板は、ガラスやアルミサッシより低い表面温度を保っていました。

この結果から、身近な素材を窓の内側へ置くだけでも、一定の断熱効果が期待できることが分かりました。

窓が暑いからといって、すぐに内窓工事をしなければならないわけではありません。

まずは、


  1. 窓の方角と日差しが入る時間を確認する
  2. すだれやシェードで外側から日差しを遮る
  3. 発泡スチロール板や遮熱カーテンを試す
  4. エアコンのフィルターや能力を確認する
  5. それでも暑い場合に窓断熱を検討する

という順番で考える方法があります。


簡単な対策を試しても、毎年同じ部屋が暑い、冬も窓際が寒いという場合は、内窓などの本格的な窓断熱も選択肢になります。

エコ窓の匠では、窓を売ることを優先するのではなく、ご自宅の方角、日差し、窓の状態、お悩みを確認したうえで、必要な対策を整理します。

今回の測定は一つの住宅と窓で行った実測例であり、窓の方角や日差し、天候、住宅条件によって温度は変わります。

対応エリア内の現地調査・お見積もりは無料です。強引な営業は一切ありません。