電気・ガス料金支援終了へ|11月からの電気代対策
「夏は暑いからエアコンを止められない。でも、電気代の請求を見るたびに少し気になる」。そんなご家庭にとって、2026年秋は電気代の負担をもう一度確認しておきたい時期です。
政府による2026年夏の「電気・ガス料金支援」は、7月・8月・9月使用分を対象に実施されています。家庭向けの低圧電気では、9月使用分に1kWhあたり3.5円の値引きが行われるため、一般的な検針スケジュールでは10月検針分相当まで支援が反映され、その後は支援のない料金に戻ることになります。
さらに、2026年度の再エネ賦課金は1kWhあたり4.18円。2025年度の3.98円から0.20円上がっています。月260kWh使うご家庭なら、再エネ賦課金の上昇分だけで月約52円、年間では約624円の負担増になる計算です。
電気代の負担を軽くするために、家族が暑さや寒さを我慢する必要はありません。大切なのは、冷暖房を控えることだけではなく、冷暖房が効きやすい住まいに整えられる余地がないかを見ることです。
今回は、支援終了後にどの程度負担感が変わるのかを数字で確認しながら、窓断熱でどの程度の光熱費削減が期待できる可能性があるのか、環境省の試算も交えて整理します。
電気・ガス料金支援はいつまで?
2026年夏の電気・ガス料金支援は、暑くなる時期の冷房利用などによる家計負担を和らげるため、7月から9月の使用分を対象に実施されています。
| 使用月 | 低圧電気 | 都市ガス |
|---|---|---|
| 7月使用分 | 3.5円/kWh | 14円/m³ |
| 8月使用分 | 4.5円/kWh | 18円/m³ |
| 9月使用分 | 3.5円/kWh | 14円/m³ |
一般的には、9月使用分が10月検針分として請求され、その次の11月検針分から支援のない料金に戻るケースが多くなります。
※実際の使用期間と検針月の関係は、電力会社・ガス会社や検針日によって前後する場合があります。ご自宅の請求書や契約先のお知らせもあわせてご確認ください。
11月から電気代はいくら変わる?
では、支援がなくなると、どの程度違うのでしょうか。
月260kWhの電気を使うご家庭を例に、9月使用分の支援額を単純計算すると、3.5円×260kWhで約910円です。
月260kWh使用する場合の目安
9月使用分の支援:約910円
支援終了後:この約910円分の値引きがなくなるイメージ
つまり、使用量や電気料金の単価など他の条件がまったく同じなら、支援がある月と比べて約910円分、請求額が重くなる計算です。
さらに、再エネ賦課金は2025年度の3.98円/kWhから、2026年度は4.18円/kWhへ0.20円上がっています。
| 月260kWhの場合 | 金額の目安 |
|---|---|
| 2026年度の再エネ賦課金 | 約1,087円/月 |
| 2025年度との差 | 約52円/月 |
| 年間の増加分 | 約624円/年 |
もちろん、実際の電気代は契約プラン、燃料費調整額、使用量などでも変動します。ここで大切なのは、「使いすぎだけ」が電気代の負担につながっているわけではないということです。
内窓でどこまで光熱費を減らせる?
「支援がなくなるなら、内窓でその分を取り戻せるの?」と気になる方もいると思います。
ここは、「必ず同じ金額だけ下がる」とは言えません。住宅の広さ、現在の断熱性能、窓の数、冷暖房の使い方、電力会社の料金などによって結果は変わるからです。
一方、環境省の窓断熱リフォーム資料では、一定条件の住宅について具体的な試算が示されています。
| 住宅条件 | 改修前 | 改修後 | 削減目安 |
|---|---|---|---|
| S55基準の戸建住宅 | 35.6万円/年 | 33.3万円/年 | 約2.3万円/年 |
| 無断熱集合住宅・中住戸 | 25.2万円/年 | 24.2万円/年 | 約1.0万円/年 |
| 無断熱集合住宅・妻住戸 | 29.5万円/年 | 27.4万円/年 | 約2.1万円/年 |
戸建住宅の試算では、年間光熱費が35.6万円から33.3万円へ、約2.3万円の削減。集合住宅では、住戸位置によって約1万円〜2.1万円の削減という結果が示されています。
※これは一定の住宅条件・地域区分・料金条件で行われた環境省資料の試算です。すべての住宅で同じ金額が削減されることを示すものではありません。
内窓は、今ある窓との間に空気の層をつくり、熱が伝わりにくくなる方法です。冷暖房効率が上がることで、光熱費の負担軽減が期待できる場合があります。
電気代を我慢で抑える前に見たいこと
電気代が上がると、「エアコンを少し弱くしようかな」「使う時間を減らそうかな」と考えてしまいがちです。
でも、子どもが過ごす部屋、高齢のご家族の部屋、ペットが留守番する部屋などでは、冷暖房を我慢することより、まず冷暖房が効きやすい環境かを確認することが大切です。
たとえば、次のような状態があれば窓まわりを確認してみる価値があります。
- エアコンをつけても部屋がなかなか涼しくならない
- 西日の入る時間だけ急に暑くなる
- 窓の近くに行くと熱気を感じる
- 古いアルミサッシや一枚ガラスを使っている
- 冬は暖房をつけても窓際や足元が寒い
電気代の負担を、家族の我慢にしない。そのために「冷暖房をどれだけ使うか」だけでなく、「冷暖房が効きやすい家になっているか」という視点も持ってみてください。
内窓を検討するなら、電気代だけで決めない
内窓を付けるかどうかを、「年間で何円電気代が下がるか」だけで決める必要はありません。
環境省の資料でも、窓断熱リフォーム後に「冬の窓辺が快適になった」「西日がやわらいだ」「空調の効きが良くなった」「防音効果を感じた」といった声が紹介されています。
つまり、窓断熱は光熱費だけでなく、夏の暑さ、冬の寒さ、結露、防音など、毎日の暮らし全体を見ながら考えるものです。
また、2026年は条件に合えば「先進的窓リノベ2026事業」などの補助金を活用できる可能性があります。ただし、対象製品・性能・窓サイズ・工事内容などによって対象可否や補助額は変わります。
「電気代が高いから、とにかく全部の窓に内窓を付ける」のではなく、まず一番困っている部屋や、冷暖房を長く使う部屋から確認する方法もあります。
よくある質問
Q.11月から必ず電気代が910円上がるのですか?
いいえ。910円は、月260kWh使用するご家庭で9月使用分の3.5円/kWhの支援額を単純計算した例です。実際の請求額は使用量、料金プラン、燃料費調整額などによって変わります。
Q.再エネ賦課金はいくら上がったのですか?
2025年度は1kWhあたり3.98円、2026年度は4.18円で、0.20円/kWh上がっています。月260kWhなら増加分は約52円、年間では約624円の計算です。
Q.内窓を付ければ、環境省の試算どおり光熱費が下がりますか?
必ず同じ結果になるわけではありません。住宅の広さ、断熱状態、窓の数や大きさ、地域、冷暖房の使い方、電気・ガス料金などによって変わります。環境省の数字は、検討時の目安として見ることが大切です。
Q.電気代の削減目安を自宅の条件で確認できますか?
エコ窓の匠HPには、窓断熱による電気代削減の目安を確認できるシミュレーションがあります。ただし、工事費や補助金額を計算するものではありません。正確な工事内容や補助金対象可否は、現地で窓を確認したうえで判断します。
Q.まだ内窓を付けるか決めていなくても現地調査できますか?
はい。現地調査では、窓の状態、日差しの入り方、取付スペース、必要な性能、補助金対象の可能性などを確認できます。見積りを見てから、ご家族で検討していただいて大丈夫です。
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まとめ|電気代を家族の我慢で抑えない
2026年夏の電気・ガス料金支援は9月使用分まで。一般的な検針では、その後の11月検針分から支援のない料金に戻るケースが多くなります。
月260kWhのご家庭なら、9月使用分の支援は約910円。さらに、2026年度の再エネ賦課金は4.18円/kWhとなり、前年より負担が増えています。
ただし、「電気代が上がるからエアコンを我慢する」という考え方だけではありません。窓から入る熱や逃げる熱を抑え、冷暖房が効きやすい住まいに整えることも一つの方法です。
環境省の試算でも、住宅条件によって年間約1万円〜2.3万円程度の光熱費削減例が示されています。もちろん、ご自宅で同じ結果になるとは限りませんが、窓を見直す価値があるかを考える判断材料にはなります。
正確な費用や効果の目安は、まず窓の状態から確認します
エコ窓の匠では、対応エリア内の現地調査・お見積りは無料です。窓の大きさ、方角、日差し、既存窓の状態、補助金対象の可能性などを確認したうえで、ご自宅に合う方法をご案内します。強引な営業は一切ありません。
参考資料・出典
本記事は、経済産業省・資源エネルギー庁・環境省などが公表している資料をもとに作成しています。
-
資源エネルギー庁「2026年夏の電気・ガス料金支援」
2026年7月~9月使用分の電気・都市ガス料金支援の対象期間・支援単価を確認。 -
経済産業省「2026年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金単価」
2026年度の再エネ賦課金単価1kWhあたり4.18円を確認。 -
環境省「先進的窓リノベ2026事業」
窓断熱リフォームの補助制度、対象製品、事業概要などを確認。 -
先進的窓リノベ2026情報ステーション
窓断熱リフォームによる光熱費削減効果の試算条件・参考情報を確認。
※光熱費の削減効果は、住宅の広さ、断熱性能、窓の数や大きさ、地域、冷暖房の使い方、契約している電気・ガス料金などによって異なります。本記事内の数値は公表資料をもとにした目安であり、すべての住宅で同じ効果を保証するものではありません。