赤ちゃんの寝室、夜も暑くないですか?窓の対策で叶える快適な睡眠環境
「エアコンをつけているのに、夜中に赤ちゃんが汗をかいている」
「室温は下げているはずなのに、なんだか寝苦しそう」
そんな様子を見ると、冷房の設定をどうすればよいのか、心配になりますよね。
厚生労働省では熱中症について、高温多湿な環境に長くいることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態と説明しています。熱中症は屋外だけでなく、室内で何もしていないときにも起こる可能性があります。
また、子どもは体温を調節する能力がまだ十分に発達していないため、周囲の大人が室内環境や体調の変化に気を配ることが大切です。日本小児科学会の資料でも、小児は成人と比べて体温調節や水分バランスの面で熱中症に注意が必要とされています。
寝室が夜になっても暑い原因は、エアコンだけではありません。
日中に窓から入った強い日差しによって、窓、床、壁、家具に熱がたまり、夜になっても室内へ熱を放出している可能性があります。
今回は、窓からできる赤ちゃんの寝室の暑さ対策を、今すぐできる方法と内窓による対策に分けてご紹介します。
※赤ちゃんに適した室温や湿度は、月齢、体調、衣服、寝具、住環境などによって異なります。この記事では一律の設定温度を示さず、寝床付近の室温・湿度と赤ちゃんの様子を併せて確認する考え方を基本とします。
なぜ赤ちゃんの寝室は暑くなりやすいのか
赤ちゃんは、大人と比べて体温調節や水分バランスの働きが未発達です。
日本小児科学会の資料では、子どもは体温が上がりやすく、自分で暑さを避けたり、必要に応じて水分を取ったりすることが難しいため、周囲による予防が重要とされています。
寝室が暑くなりやすい条件には、次のようなものがあります。
- 2階や屋根に近い場所に寝室がある
- 大きな掃き出し窓がある
- 一枚ガラスや古いアルミサッシを使っている
- 窓の外側に日よけがない
- 日中、カーテンを開けたままにしている
- 寝る直前まで冷房をつけていない
西日でたまった熱は夜まで残ります
西向きの窓には、午後から夕方にかけて低い角度から強い日差しが入ります。
日差しが床や壁、家具に当たると、それぞれが熱をため込みます。日が沈んで外気温が下がり始めても、室内ではたまった熱が放出されるため、寝る時間になっても部屋がもわっと暑く感じることがあります。
「夕方から冷房をつけたのに、なかなか寝室が涼しくならない」という場合は、冷房の設定だけでなく、日中に窓から入る日差しを抑えることも大切です。
ベビーベッドの位置も確認しましょう
ベビーベッドが窓のすぐ近くにあると、日射熱や窓から伝わる暑さの影響を受けやすくなります。
また、カーテンやブラインドのひもが赤ちゃんの手に届かない位置になっているかも確認してください。
窓から少し離し、エアコンの風が直接当たり続けない位置に置いたうえで、寝床付近の室温と湿度を確認しましょう。
赤ちゃんが暑そうなときに確認したいこと
赤ちゃんは自分で「暑い」と伝えられません。
そのため、保護者が室内の数値と赤ちゃんの様子を併せて確認することが大切です。
次のような点を見てみましょう。
- 首元や背中が汗ばんでいないか
- 顔色がいつもより赤くなっていないか
- 呼吸や反応にいつもと違う様子がないか
- 衣服や寝具が厚すぎないか
- エアコンの風が直接当たっていないか
- 寝床付近の室温と湿度が高くなっていないか
室温は、エアコン本体に表示されている設定温度だけでは判断できません。
窓からの日差し、部屋の広さ、家具の配置、空気の流れによって、エアコンの近くと赤ちゃんが眠っている場所では温度が異なることがあります。
温湿度計は赤ちゃんの寝床に近い場所へ置きますが、ベビーベッドの中や、赤ちゃんが触れられる場所は避けましょう。
いつもと違う様子があるときは窓対策だけで判断しない
厚生労働省は、熱中症の症状として、気分の悪さ、頭痛、吐き気、倦怠感のほか、重い場合には反応がおかしい、意識を失う、けいれんなどを挙げています。自力で水分が取れない、意識がないといった場合は、救急車を呼ぶよう案内しています。
赤ちゃんの顔色、反応、呼吸、授乳や水分の取り方などに異変を感じた場合は、室温調整だけで様子を見続けず、医療機関や救急相談窓口へ相談してください。
エアコンをつけても涼しくならない原因は窓かも
エアコンをつけているのに寝室が涼しくなりにくい場合、エアコンの性能だけが原因とは限りません。
窓の断熱性能が低いと、外の熱がガラスやサッシから室内へ伝わりやすくなります。
さらに、窓から強い日差しが入り続けると、エアコンは外から入る熱を打ち消しながら部屋を冷やすことになります。
その結果、
- 設定温度までなかなか下がらない
- 窓際だけ暑く感じる
- 冷房を止めるとすぐに暑くなる
- エアコンが長時間強く運転する
- 夜になっても部屋に熱が残る
- 電気代を気にして設定温度を下げにくい
といった状態になる可能性があります。
電気代を気にして冷房を我慢しすぎない
厚生労働省は、気温や湿度が高い日には無理な節電をせず、エアコンや扇風機を適切に使用するよう案内しています。
電気代が気になる気持ちはあっても、赤ちゃんに必要な冷房まで我慢することは避けたいところです。
窓から入る熱を減らし、冷房が効きやすい寝室へ整えることで、家族が冷房の使用をためらいにくい環境を目指しましょう。
今日からできる寝室の暑さ対策
窓からの暑さは、取り入れやすい方法から対策できます。
まずは寝室の窓の向きと、日差しが入る時間帯を確認してみましょう。
遮熱カーテン・遮熱レースカーテン
日差しが強くなる前にカーテンを閉めておくと、床や壁、家具に熱がたまるのを抑えやすくなります。
ただし、室内側のカーテンは、日差しが窓ガラスを通過した後に遮る対策です。西日が強い寝室では、窓の外側で日差しを遮る方法も組み合わせましょう。
カーテンやブラインドのひもは、赤ちゃんが触れないよう安全にまとめてください。
すだれ・外付けシェード
すだれやシェードは、日差しが窓ガラスへ当たる前に遮る方法です。
特に西向きの寝室では、窓が熱くなるのを抑えやすいため、室内側のカーテンと併用する方法があります。
強風時の飛散や落下には注意し、マンションや賃貸住宅では、管理規約や管理会社への確認も必要です。
朝晩の換気
外の空気が室内より涼しい時間帯は、換気によって室内にこもった熱を逃がせることがあります。
ただし、外気温や湿度が高いときに窓を開けると、暑さや湿気が入り込む場合があります。
外の状況を確認し、暑い時間帯は無理に窓を開けず、冷房や除湿機能を使いましょう。
サーキュレーターで空気を循環させる
サーキュレーターや扇風機で空気を循環させると、部屋の中の温度差を抑えやすくなります。
強い風を赤ちゃんへ直接当て続けるのではなく、壁や天井へ向け、部屋全体の空気を動かすように使います。
寝る直前ではなく早めに冷房を使う
日中に熱がたまった寝室は、寝る直前に冷房をつけても、壁や床、家具に残った熱まですぐには下がりません。
就寝前から早めに冷房を使い、寝床付近の室温と湿度を確認しておくと安心です。
根本的に涼しい寝室を目指すなら窓断熱も選択肢
遮熱カーテンや外付けシェードは、日差しを抑える対策として役立ちます。
一方で、
「毎年、同じ寝室が暑くなる」
「冷房をつけても窓際の熱気が気になる」
「赤ちゃんが眠る部屋なので、夏も冬も快適にしたい」
「冷房を長時間使うため電気代も気になる」
という場合は、窓そのものの断熱性能を見直す方法があります。
その代表的な方法が、今ある窓の室内側へもう一つ窓を取り付ける内窓リフォームです。
窓の間にできる空気層で熱を伝わりにくくする
内窓を取り付けると、既存窓との間に空気の層ができます。
この空気層と樹脂製の窓枠、高性能ガラスなどによって、外の熱が室内へ伝わりにくくなり、冷房で整えた室温も外気の影響を受けにくくなります。
西日が強い寝室では、日射熱を抑えやすいガラスを選ぶ方法もあります。
ただし、すべての窓に同じガラスが適しているわけではありません。窓の向きや日差しの入り方、冬の日射を取り込みたいかどうかも含めて選ぶことが大切です。
冷房効率の改善が期待できる
窓から入る熱を抑えると、エアコンが室内を冷やす負担を減らしやすくなります。
その結果、冷房が効きやすくなり、電気代の負担軽減につながる可能性があります。
ただし、実際の電気代は住宅の広さ、窓の数、外気温、エアコンの性能、家族の生活時間などによって異なります。
「内窓を取り付ければ必ず電気代が下がる」と断定するものではありません。
夏だけでなく冬の寝室にも役立ちます
内窓は、夏の暑さだけでなく、冬に窓から伝わる冷気、結露、防音などの改善も期待できます。
赤ちゃんが成長したあとも使う寝室や子ども部屋であれば、一時的な暑さ対策ではなく、長く使える住環境の見直しとして検討できます。
一部屋からでも相談できます
家中の窓を一度に工事する必要はありません。
まずは、
- 赤ちゃんが眠る寝室
- 西日が強い部屋
- 2階の子ども部屋
- 家族が長く過ごすリビング
など、一番困っている部屋から考えることもできます。
窓の写真やおおよその寸法が分かれば、内窓を取り付けられる可能性や概算費用を整理しやすくなります。
まとめ|赤ちゃんが安心して眠れる寝室づくりを
赤ちゃんが眠る寝室の暑さは、エアコンの設定温度だけでは判断できません。
西日や日中の日差しで窓、床、壁、家具に熱がたまると、夜になっても寝室の暑さが残ることがあります。
まずは、次のような方法から寝室を見直してみましょう。
- 日差しが強くなる前に遮熱カーテンを閉める
- すだれや外付けシェードで日差しを外側から遮る
- 寝床付近の室温と湿度を確認する
- エアコンの風を赤ちゃんへ直接当てない
- サーキュレーターで室内の空気を循環させる
- ベビーベッドを窓のすぐ近くへ置かない
- 無理な節電をせず、冷房を適切に使用する
まとめ
子どもは体温調節能力がまだ十分に発達していないため、周囲の大人が室内環境や体調の変化に気を配る必要があります。熱中症は室内でも起こる可能性があるため、寝床付近の室温・湿度と赤ちゃんの様子を併せて確認することが大切です。
手軽な日よけ対策を行っても、毎年同じ寝室の暑さに悩む場合は、内窓などで窓自体の断熱性能を見直す方法もあります。
エコ窓の匠では、
- 今の窓に内窓を取り付けられるか
- 西日にはどのガラスが向いているか
- 寝室一部屋だけ工事するとどのくらいかかるか
- 補助金を活用できる可能性があるか
-
といった内容から、一緒に整理します。
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